フランス海外県グアドループ案内②

Filed under: グアドループ @ 2010年6月30日

日本の田んぼに稲が広がっているのと同じ様にグアドループにはサトウキビがたくさん生い立っています。そして、まるで米から日本酒ができるようにサトウキビからラム酒が作られています。
ラム酒の生産が盛んなこのカリブ海エリアにおいて、それ自体は自然な事かもしれません。しかし、特筆すべきはその製法です。
一般的なラム酒の製法は、サトウキビから搾った「サトウキビジュース」を煮詰め、砂糖の結晶を分離した後に残る「糖蜜」を発酵、蒸留させて作るインダストリアル(工業的)製法と呼ばれる方法です。

この製法なら原料であるサトウキビからラム酒と砂糖の両方を作り出すこともでき、コスト的には有利です。現在世界中で作られているラム酒の約98%がこのインダストリアル製法によるものだと言われています。「サトウキビジュース」の原価というのは「糖蜜」の約十倍でおまけに冷凍保存ができません。ですから、普通はインダストリアル製法なのです。

それに対し、フランスの海外県であるグアドループとお隣のマルティニークのラム酒の作り方はアグリコール(農業的)製法と呼ばれ、「サトウキビジュース」から砂糖の結晶を分離せず、「サトウキビジュース」をそのまますべてラム酒だけの為に使い、発酵、蒸留させます。それ故、味わい深いラム酒を作り出すことが可能です。
ラム酒全体の僅か約2%にすぎないフランス海外県の製法というのは非常に贅沢な製法で、そしてその贅沢さが味わいにしっかり反映されているのです。
スーパー等で売っている安価なラム酒とアグリコール製法のラム酒とを飲み比べてみればその味わい深さの違いがよくわかると思います。

ラム酒の種類は大きく分けると3つ、無色透明なブラン(ホワイト)、琥珀色のアンブレ(ゴールド)、数年間バーボンの樽等で熟成させ茶色に変化したヴュー(ダーク)があります。色の違いは、熟成させた年数に関係があります。
飲み方は多種多様です。ブランはカクテルベースに良く用いられますし、ヴューはウイスキーのようにロックやストレートでもいけます。

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