フリーのケータイ戦線 Free Mobile

Filed under: フランスの生活 @ 2012年1月13日

インターネットプロバイダーとして常に革新的な価格設定を展開して来た『フリー』。アナログ時代には基本料金なしで電話の通話料金のみで接続でき、ADSLになってからも最低価格はもちろんインターネット回線の電話で携帯電話や国際電話への通話料無料をいち早く打ち出した。現在ではフランステレコムのグループ、『オランジュ』などでも日本への国際通話料が無料になったが、在仏日本人にとって国際電話の通話料はキーポイントだ。

そんなフリーが今月10日に携帯電話市場にも破格な価格設定で参入。2011年末でフランスでの携帯数は6490万台。一人一台とすると98%のフランス人が携帯電話を所持するという飽和状態の市場だ。しかし、内訳ではプリペードは26.5%。プリペードを選ぶ理由として、この不景気の中、出費の管理がしやすいという理由を考えると、今週この『フリー・モビル』の話で持ち切りと言うのも当たり前。なぜなら、目玉商品は月額2ユーロで1時間の通話料、そして携帯メール60件込み。また、インターネットプロバイダーとして加入している家庭にはこのサービスは無料で提供となる。

もう一つのプランは月額19.99ユーロ(インターネットプロバイダー加入者には15.99ユーロ)で、国内の固定電話及び携帯電話への無制限通話に加えてヨーロッパ40カ国の固定電話、さらに米国、カナダの携帯電話への通話料も込み(日本の固定電話には0.08ユーロ/分、携帯には0.22ユーロ/分)。

フリーに対抗して、2日後、オランジュのローコスト・オペレーター『ソッシュ』も2時間の通話料込みで月額9.90ユーロのプランを打ち出した。『エス・エフ・エール』からは30分の通話料込みの月額12ユーロと他社も戦略を巻き返し、今週は携帯戦争の週となった。
細かく比較するとインターネット接続の有無、本体の価格など、各社それぞれの魅力があるわけで、一概にフリーを一押しはできないかもしれない。

契約を変えるべきかという話題で持ち上がる中、値下がりに戸惑う人も少なくないかと。金属などの資源の値上がりからと考えられる、昨年末のパリ郊外鉄道網RERのA線で起った800mに及ぶケーブル泥棒。パスタやパンと言った基本となる食材も値上がりする一方で、安くなることに一抹の不安を覚えるのは自分だけだろうか。

フリー・モビル Free Mobile http://mobile.free.fr/
ソッシュ SOSH http://www.sosh.fr/
エス・エフ・エール SFR http://www.sfr.fr/

データ出典 : ARCEP

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