ジョルジュ・ブラック 40年ぶりの回顧展

Filed under: アート,パリ, @ 2013年11月14日

今年没後50年にあたるフランス人画家ジョルジュ・ブラック(1882~1963)の回顧展が、グラン・パレで開かれている。

ブラックといえば、ピカソとともにキュビズムを生み出した20世紀を代表する画家。1906年頃のフォービズム(野獣派)から、1908年からのキュビズム、1920年代の“パピエ・コレpapier collé”(紙や木片などをキャンバスに貼り付けたコラージュ作品)、1930年代の静物画、40年代のアトリエや鳥のシリーズ、50年~60年代の晩年に描かれた風景画まで、代表作が展示されている。

Oiseau

展覧会のポスターにも使われている
「L’Oiseau noir et l’oiseau blanc」( 1960)
© Leiris SAS Paris © Adagp, Paris 2013

マン・レイやカルティエ・ブレッソンがとらえたブラックのポートレートも並ぶほか、ピカソとの交友、詩人アポリネールや音楽家エリック・サティらとの緊密な関係にも焦点があてられている。

油彩から版画、水彩、彫刻などあらゆる作品が時系列に展示され、回顧展という名にふさわしい展覧会。時系列に並んでいるので、絵画に詳しくなくても、ブラックの画風の変化やキュビズムの変遷が自然と目に入ってくるはず。

ブラックの回顧展は1973年以来、40年ぶりというから、ますます貴重な機会といえそうだ。

Grand Nu

Grand Nu (1907冬~1908年6月)
© Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist.Rmn-Grand Palais / Philippe Migeat
© Adagp, Paris 2013

 

La Musicienne

La Musicienne(1917-1918)
© Basel, Kunstmuseum
© Adagp, Paris 2013

ブラックはまた1953年、ルーブル美術館・シュリー翼のアンリ二世の間の天井画も手がけている。金と木彫りの彫刻に彩られた天井に、はっとするような深いブルーの背景に白く縁取りした鳥が描かれている。彼は、生存中にルーブル美術館に迎えられた初めての画家なのだという。つまりこの天井画は、ルーブル美術館でもっとも新しい美術作品といえるのだ。

天井画「鳥」のあるアンリ二世の間

天井画「鳥」のあるアンリ二世の間

さらに、展覧会とあわせて楽しみたいパティスリーも登場。パリ16区の「シャグリ・ラ・ホテル・パリ」では、12月18日までの毎週水曜日、ARTea Time (アーティータイム)と題して、ブラックの作品に描かれた鳥をモチーフにしたパティスリーを提案している。イギリス風のアフタヌーンティー・セット(スコーン、サンドイッチ、パティスリー、お茶)の中で、味わうことができる(予約制)。

シャングリ・ラ・ホテル・パリのチョコレートのパティスリー。チョコレートはキューブ(正方形)で、チョコレートの上には鳥のモチーフが。

シャングリ・ラ・ホテル・パリのチョコレートのパティスリー。チョコレートはキューブ(正方形)で、チョコレートの上には鳥のモチーフが。
©Shangri-La Hotel, Paris

1人の作家を、さまざまな視点で追いかけてみるのも楽しそうだ。

 

Georges BRAQUE

2014年1月6日まで
Grand Palais (3 avenue du Général Eisenhower, 75008 Paris)
日、月10時~20時、水~土曜は22時まで(12月21日~1月4日は火曜を除く毎日9時~22時)
休館:火曜
入場料:12ユーロ(16~25歳は8ユーロ、16歳以下は無料)
詳細は http://www.grandpalais.fr/fr/evenement/georges-braque

Shangri-La Hotel, Parisシャングリラ
10 avenue d’Iéna, 75116 Paris
ARTea Time セットは、並ばずに入れる美術館の入場券込みで49ユーロ
(予約制:電話01 53 67 19 91)
http://www.shangri-la.com/paris/shangrila/

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